◆ 探索7日目の日記

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マリィは絵日記を手に入れた！
…のです、たぶん。
これで次回から日記に絵をぺったんぽんできるらしいのです。
苦労した甲斐があったというものなのです（エヘン）

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『ほう。どんな苦労をしたのか、具体的に。詳しく』
…乙女のひみつを根掘り葉掘り聞き出そうなんて紳士的ではないのです。
『君がいつも言うこととやることが一致していないからじゃないのかな。
言動が一致していれば、突っ込まれるようなこともそう無いと思うが』
乙女は素直じゃないものなのです、○ー○ー○ー○も「ゴメンね素直じゃなくて」って言ってるです。
『…その伏せ字は何が何やらさっぱりじゃないか？』
仕方が無いのです、これも書の定めし運命というアレなのです。
何しろ伏せるところをずらすと全く伏せ字じゃなくなってしまうのです。
…ちなみにう○や○た○、ではないのです。
『一文字足りて無いよ、それは』
細かいことはキニシナイのです、そこは気合いとか根性とか愛憎とか背徳でカバーするのです。
『そんなものにカバーされるのは…嫌だな…』
最初だけです、慣れると癖になるのです。

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前回の日記のとおり、マリィのちーむは闘技大会一回戦で負けてしまったのです。
でもこの闘技大会は逆さアミバ…もといあみだの勝ち抜き戦ではなくて、勝ったもの同士、負けた者同士で対戦を続けるスイス式トーナメントとかいう形式らしいのです。
二回戦はマリィのところと同じ0勝1敗のちーむと当たったのです。
…仲間のロウがあっという間に倒れていったです、集中攻撃です、いぢめられっこなのです。
そしてまた次の試合が巡ってくるのです。
次の対戦相手は…あ、たまごのひとのところです。
た、たまご、たまごがキニナルです…どきどき。

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---冒険の記録---

魔法陣から遺跡の中に戻ったのです。
…戻ったというのもなにか変な感じがしないでもないですが、キニシナイ方がいいです。
山に踏み入っちゃダメなのです、学習したのです。
近くのまだ踏んだことのない魔法陣を目指すことにして、ぽてぽて歩いて行ったです。
途中で子供が歩行雑草ちゃんに追われているのを見かけたです。
…あれはマリィのところの歩行雑草ちゃんじゃないです、他人なのです。
なので気にしないで通り過ぎようとしたら、その歩行雑草（他人）ちゃんがモッサァァァァァァァッとこちらへ近寄って来たです。
どうやらマリィの事を邪魔者だと思ってるらしいです？
むむ、きっとこの歩行雑草（他人）ちゃんはこの子供にらぶなのです、ナマ暖かい目で優しく見守るだけでは飽き足らず勇気を出して告白しようと思い切ってすとーきんぐを開始したところでマリィと遭遇してしまったです。
確かにそれならマリィは邪魔者だと思うです。
それじゃマリィはなーんにも見なかったことにしてあげるです、素通りしてあげるです。
『…何を何処からどう見ればそういう結論になるのか、僕には全く理解出来ないのだが』
コンチクショウには解らないのも無理はないです。
乙女のカンというアレなのです、男にはわからんのです。
『万一、何かの間違いでそれが真実の砂浜を構成する砂粒のうちの一粒だったとしても、あの子供が助けを求めていることには代わりが無いと思うよ』
こっち来ないで、って言われたです。
『それは君じゃなくて、アレに言ってるのでは………、と』
何ですか、途中で止められるとキニナルのです。
『いや、…うん、背後にね』
…背後に何です？
『僕が説明するよりも、自分で見てみた方がずっと早いと思うよ、うん』
煮え切らないのは男らしく無いと思うのです。
背後って、コンチクショウじゃなくてマリィの背後です？

「モッサァァァァァァァッ！！」

…そ、そういえば歩行雑草（他人）ちゃんがこちらに向かって来ているところだったです、すっかり忘れていたです。
どうやら悪い子のようなのでお仕置きするです。
かもーん、良い子の歩行雑草ちゃん、です！

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リトルドラゴンは召喚技能だと思い込んでいたのです。
鞭技だって言われてびっくりしたのです。
…よーく見てみたら、ちゃんと鞭って書いてあったです。
ほ、ほんのちょっぴりうっかりしてただけなのです！

ミシェル…じゃなくて残虐王女とか呼べるといいなーと思うです、もう呼び方は知ってるです。
けど王女だけあって我が侭さんの贅沢者です…
呼ぶのにとっても疲れるです、今のマリィではまだこの浪費家王女をこき使うのは効率悪いのです。
なのでまだまだ歩行雑草ちゃんには頑張って貰わないといけないのです。

そろそろ一回の冒険の稼ぎではすぱっと成長するのが厳しくなってきたのです。
何を頑張るか目移りしてしまうです、けどとりあえずは目先の召喚と鞭と魅惑に入れ込んでみようと思うです。
…最初にここへ来るときに音楽を覚えたです、けど、何で音楽をとったのか記憶が定かではないのです…マリィは歌はあんまり得意じゃないのです、ひみつなのです…ニンゲン誰しも苦手なことの100や200や300はあるのです！
『ないよ』
そんなことないです、あるです！
『…訂正しよう。苦手なことは、誰にでもある…僕にもね。だが、100や200やあまつさえ300は無いと思う』
あるです、小姑のように事細かにあげてくと、簡単にそれくらいにはなるはずなのです。
実際マリィがコンチクショウの苦手っぽそうなことを夜も寝ないで数え上げてみたら、かるーくオーバーしたのです。
『何故そこで僕の苦手なこと、もとい、苦手そうなことを数えるのか』
自分のを数えてくとだんだんしょんぼりしてくるです。
『己を知る事は大事だよ、うん。人のことをあげつらうよりも、ね』
解ってるです、なのでコンチクショウの苦手そうなことは、マリィのココロの中にそっとしまっておいてあげるです。
個人情報保護って大事だと思うです。

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