◆ 探索9日目の日記

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最近は暑かったり涼しかったりするです、そろそろ夏っぽくなってきたです？
うう、マリィは暑いのは苦手なのです。へにょり。
だからといって暑い季節に寒いと作物が育たないのです、歩行雑草ちゃんも弱々しいモヤシっ子になってしまうのです。
くじけずに頑張るのです…！

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『…で、絵日記は？』
コンチクショウはまたそれですか。
『いや、別に僕には関係ないのだけれどね…絵日記を使えるようにする事に随分熱心だった割りには…と思っただけで』
予定はあくまでも予定で未定なのです、希望もあくまでも希望で確定ではないのです…
とりあえず夏の肖像画交換祭りと星見祭りはがんばるのです、絵日記はそれからなのです。
『明日成ろう、はいつになっても成らないと言うね』
細かいことはキニシナイのです。

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---冒険の記録---

ぽてぽて歩いていたら、山猫に遭遇したです。
黒猫も可愛いけど山猫も可愛いです…猫はココロが和むのです。
にくきゅうぷにぷにしたいです、しっぽむぎゅーしたいです…どきどき。
…はっ、で、でも今は敵なのです、ココロを鬼神にしてぶちのめすです！

ペット候補の歩行雑草ちゃんが無責任に見守る中、戦闘が始まったです。
今日の味方ははまだ召喚歩行雑草ちゃんだけなのです。
ペットの子も次回からきりきりこき使うです、覚悟しておくのです！

山猫もなかなか頑張ったけどこてんぱんにのしたです。
…でもマリィにはなついてくれなかったです、しょんぼらりです。
まだまだマリィには魅力も魅惑も足りてないらしいのです。

…でも、遺跡外に出た時にチャームを使うようにするのを忘れてたです…
また遺跡外に出るまでチャームを使えるようにならないので、それまでに魅力とかきりきり上げるです。
けどあれもこれも訓練したいものが多過ぎるのです…
『計画は、大事だよ』
マリィは計画を立ててなにかをするのは苦手なのです。
「ふぃーりんぐ」でなんとなーく、なんとかするです。
『そういう事をしているから、迷走するんじゃないかな』
それでいいのです、それこそ人生（ラヴィ）というものなのです。
思いついたことを片っ端から試して、出て来たものでやりくりするのも楽しいと思うのです。
『…でも君は所謂「リアルラック」が著しく欠けているからね…』
それは言わないお約束なのです…
りあるらっく欲しいですりあるらっく、どこかに落ちて無いです？
『そんな簡単に拾えるものなら、誰も苦労はしないだろうね』
やっぱりそうなのですか…しょんぼらり。
いいもの山盛り拾いたいとかそんな贅沢は言わないのです、マリィは質素で堅実なのです。
『どこが？』
突っ込むのまだ早いです！
とりあえずは敵との遭遇運を良くしたいです…勝てないと装備も作れないのです。
貧乏毛だらけなのです。
『貧乏暇無し、の間違いでは？』
世間ではそうとも言うらしいです。

えとえと、拾い物といえば、山猫を倒したあとに韮を見つけたです。
にらです、にらなのです、にらにら。
美味しい草は食料なのに、韮は食料じゃないのです、材料なのです。
『そりゃ…普通、韮はそのまま食べたりしないと思うしね…』
そうなのです？
けどこれで防具とか武器とかなんでも作れるのです、想像するとなんだかスゴイと思うです。
韮アーマーとか、着てたら敵が逃げ出したりしないかどきどきするです。
『…敵よりも人が逃げだしそうな気がするよ』

山猫を倒した後、またぽてぽて歩いて移動したです。
そうしたらぱたぱた音がしたです、ま、またとりです…？
でも永遠のらいばるの小鷹とは違うのです、あれよりなんだが重そうな音がするです。
見上げると鳩が飛んでたです、平和の象徴とかいう白いのではなかったです。
…なんだか大きいです、ぼってりしてるです。
とりあえずおかまじゃないといいと思うです。
『また強そうな相手だね。やっぱりリアルラックが無いんだな』
うう、言うなですー！
りあるらっくの無さはほんのちょっぴりだけど気にしてるです、誤差の範囲です。
『それじゃ気にしてるのか気にしてないのか、さっぱり判らないよ』
…気にしてるです。
気にしてなかったら言ったりしないのです。
…たぶん。

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闘技大会は相変わらず順調に負けているのです。
主にロウちゃがいっぱい狙われてると思うです。

この間捕獲したばかりの歩行雑草ちゃんが冒険より前に闘技大会ででびゅーを果たしたです、名前はビリーなのです。
ビリーは召喚で来る歩行雑草ちゃんよりずっとよわよわな子だったです、きっとこれは日陰で育ったもやしっ子なのです。
あんまりひょろひょろだからこれからもりもり鍛えさせてやるです、手始めにぶーときゃんぷを勧めてみたです。
…なんだかとっても気に入ったみたいで、頑張ってるです。
闘技大会に連れて出た時は、これはなんてものすごいダメ歩行雑草なのだろう、と思ったです。
でも意外と見所のあるやつみたいです、将来に期待するです。

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ところで、歩行雑草の「美味しく食べられる部分」というのは頭じゃなくて、逆毛らしいです？
鷹を連れたおにーさんが、身体がまっちょめんで固くて食べられないならきっと頭もそうだから、食べられるのは髪の毛だろうって言ってたです。
なるほどなのです、確かにそうなのです。
頭を食べるのはア○パ○マ○みたいでちょっと気が引けるですけど、髪の毛ならまたすぐ生えてくるから躊躇いなくばっさり刈れるのです。
これで食べ物に困ったときに　すいーとららすいーと♪って歌いながら首刈りしなくても済みそうです、夜も悩まずにぐっすり眠れそうなのです。

『おや。君に何かに悩んで眠れぬ夜を過ごすような繊細な神経が存在しているとは、到底思えないんだが』
コンチクショウの目は節穴です、漆黒の闇を溢れんばかりに満たした奈落へと続く深い深い底なしの穴のようなハニワの目です。
『それは一体どういう目なのかと』
そのまんまです、文字通りです、夜になると時々光るです。
…マリィはびんわんえーじぇんとですけど、たまーにどうしようもなくて悩んで眠れなくなることだってあるのです。
悩んで、迷って、考えて、気がついたら夜が明けていることなんてよくあることなのです。
『…それは間違いなく寝てる、賭けてもいい』
賭けるのはかしおみにだけにしておくです、人生は賭けちゃいけないと思うです。
それに寝てないです、本人がそう言ってるのだからこれ以上確かなことはないのです。
『いや、確実に寝ているな』
コンチクショウは本当に強情なのです。
寝るというのはおふとんに入って、さあ寝るぞこれから寝るぞすぐに寝るぞ朝まで寝るぞ何があっても寝るぞと気合いを入れてぱたりと眠りにつくことなのです。
『そんなに気合いを入れると、かえって眠れないものなのでは…？』
そんなことないです、それで眠れないなら気合いが足りないと思うのです。
『…居眠りは？』
居眠りです？
居合で眠るってとっても器用だと思うです、気合い入れる間もなく一瞬で眠りに落ちるです？
目の前で5PSコインが往復しただけで眠ってしまったりするです？
そんなに簡単に眠るようではびんわんえーじぇんとは勤まらないのです。
『コインの往復で眠るようでは、日常生活も少し難しいと思うよ…』
そうなのです、時計の振り子が目に入っただけで眠ってしまったりすると、うっかり街中も歩けないし、家の中でもこれっぽちも油断できないと思うのです。
だから、気合いを入れてからじゃないと眠れないように訓練するです、びんわんえーじぇんとの必須技能なのです。
『…微妙に説得力があるような、無いような…』
そんなだからコンチクショウはびんわんえーじぇんとになれないのです、もっと精進するです。

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